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高勝率手法は本当に安定して機能するのか?
FXの自動売買において、勝率が高いほど安定した運用ができると考えがちですが、それは本当でしょうか?
同じMACD手法を活用したドル円のEAは、勝率20%前後の「損小利大」戦略を採用していましたが、今回検証するユーロドルのEAは勝率98%を誇る高勝率型の手法です。異なるアプローチでどのような結果が得られるのか、非常に興味深いところです。
高勝率EAの魅力は、連勝による安定感とドローダウンの少なさですが、一方で「コツコツドカン」のリスクがあるとも言われます。このEAはそのリスクをどこまで抑えられるのか?本記事では、MACDを活用したEAのバックテスト結果をもとに、その実力を検証します。
https://note.com/fx_demo/n/ncddbe8a33f72
高勝率EAがメンタルに与える影響
低勝率のドル円EAは連敗が続くことでメンタルへの影響が大きく、継続運用が難しくなるケースもあります。しかし、ユーロドルEAのような高勝率型のEAは、心理的に安心して運用できるというメリットがあります。
- 連勝が続くため、ストレスが少ない
- 大きなドローダウンが発生しにくいため、運用継続が容易
- 勝率が高いため、エントリーに対する不安が軽減される
しかし、一方で「コツコツドカン」が発生すると、今まで積み上げた利益が一気に減るストレスが生じる可能性があります。そのため、高勝率EAでもメンタル管理は重要です。
本記事のポイント
- 高勝率手法のメリット・デメリット
- MACD EAのバックテスト結果と勝率・リスクリワードの分析
- 「コツコツドカン」を回避するための運用方法
- 次回の検証予定
バックテスト結果
2020年〜2025年の結果

- テスト期間:2020年〜2025年
- 初期資金:10,000ドル
- 主要数値
- 勝率98.60%
- プロフィットファクター:1.39
- 最大ドローダウン:15.35%
- 総取得ピプ:2110.47
- リスクリワード比は約 0.02:1
2025年1月からの結果

- プロフィットファクター:4.73
- 勝率:96.97%
- 総取得ピプ:312.00
2025年2月からの結果

- プロフィットファクター:7.45
- 勝率:91.30%
- 総取得ピプ:99.56
「コツコツドカン」を回避するための運用方法
- 重要指標時はEAを停止する:大きなトレンド発生時の大損失を避ける
- 週末はEAを停止する:週末に大きなニュースで窓開け回避
今週稼働停止を推奨する指標
ユーロ圏
- 2月29日(木) 21:30 ECB理事会議事要旨 (★★★)
- 欧州中央銀行の金融政策に関する発表であり、ユーロ相場に大きな変動をもたらす可能性があります。
- 2月28日(金) 22:00 ドイツ 消費者物価指数 (CPI) 速報値 (★★)
- ユーロ圏最大の経済国であるドイツのインフレ指標で、ECBの政策に影響を与える可能性があるため、ユーロドルのボラティリティが高まる可能性があります。
米国
- 2月29日(木) 22:30 米国 GDP (改定値) (★★★)
- GDPの修正値は市場の期待と異なるとドルに大きな影響を与え、ユーロドルが急変する可能性があります。
- 2月29日(木) 22:30 米国 耐久財受注 (★★)
- 企業の設備投資の先行指標として重要視され、ドルの強弱に影響を与える可能性があります。
- 3月1日(金) 22:30 米国 PCEデフレーター (★★★)
- FRBがインフレ指標として重視するデータであり、結果次第でドルが急変動する可能性が高いです。
- 3月1日(金) 22:30 カナダ GDP (★★★)
- カナダ経済の指標ですが、米ドルと連動しやすいため、ユーロドルの動きにも影響を与える可能性があります。
- 特にユーロ圏と米国の★★★の指標は、ユーロドルの変動が大きくなる可能性があるため、稼働を停止することを推奨します。
- ユーロ圏のECB理事会議事要旨(2月29日)、**ドイツCPI速報値(2月28日)**はユーロの方向性を変える可能性があります。
- 米国の**GDP改定値(2月29日)、PCEデフレーター(3月1日)**は、FRBの金融政策に影響し、ドルの強弱を決める重要指標となるため注意が必要です。
まとめ
高勝率EAは安定した運用が可能ですが、大きな損失が発生する可能性もあります。「コツコツドカン」を回避するための運用ルールを駆使することで、より安定した成績を目指せます。
今週は木曜日の2月29日(木) 21:30 ECB理事会議事要旨前にはユーロドルのEAは停止して、来週からスタートさせることが高勝率EAには良いかもしれません。
次回は1週間後に実際の取引の進展を報告します。 勝率90%以上!EURUSD自動売買は「コツコツドカン」を克服できるのか?
※本記事はFXに関する情報共有を目的とし、投資助言や利益の保証を意図しません。FX取引には損失リスクが伴い、過去の結果が将来を保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
https://note.com/fx_ea_demo/n/n757bbda5522f

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