FXロットサイズ最適化計算機|勝率と損益比からケリー基準・固定比率のリスク率を比較

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fx trading tools

勝率と損益比(リスクリワード)から、1回のトレードで口座の何%までリスクを取るかを、固定比率(1%・2%)とケリー基準(フル・1/2・1/4)で比べ、選んだリスク率から取引数量を計算するツールです。リスク率を決める前に、勝率から何連敗までを想定するかはFXの連敗が起こる確率の計算で確認できます。

計算ツールを読み込んでいます…

このツールで計算すること

ロットサイズ(取引数量)は「1回のトレードで口座の何%を失ってよいか(リスク率)」と「損切り幅」で決まります。損切り幅と許容損失から数量を逆算するだけならポジションサイズ計算機で足ります。このツールはその手前の「リスク率を何%にするか」を、勝率と損益比から比べるためのものです。

比べる方法は次の2つです。

  • 固定比率法: 毎回、口座残高の決まった割合(例: 1%や2%)をリスクにする方法。勝率を使わずに決められます。
  • ケリー基準: 勝率と損益比から、長い目で見て資金の増え方(期待成長率)が最大になるリスク率を計算する方法。

ケリー基準の式と計算例

ケリー基準 f* = 勝率 −(1 − 勝率)÷ 損益比 R

損益比 R は「平均利益 ÷ 平均損失」です。平均利益 3,000円・平均損失 1,500円なら R は 2 です。

  • 勝率50%・R=2 のとき: 0.5 − 0.5 ÷ 2 = 25%
  • 勝率40%・R=2 のとき: 0.4 − 0.6 ÷ 2 = 10%
  • 勝率35%・R=1.5 のとき: 0.35 − 0.65 ÷ 1.5 = 約−8.33%(マイナス)

f* が0以下になるのは、1回あたりの期待値(勝率 × R −(1 − 勝率))がプラスではないときです。勝率35%・R=1.5 では期待値は −0.125R で、理論上はどのリスク率でも資金は減っていく見込みになります。この場合、ツールはリスク率を 0% と表示します。

期待成長率は、1回あたりの資金の対数の平均的な増え方で、次の式で計算します(f はリスク率)。

期待成長率 g(f) = 勝率 × ln(1 + R × f) +(1 − 勝率)× ln(1 − f)

勝率50%・R=2 では、f=25%(フルケリー)で g は約5.89%と最大になり、f=50%(フルケリーの2倍)では 0% まで下がります。リスクを大きくするほど資金が増えるわけではなく、ある点を超えると逆に増え方が落ちます。

なぜ分数ケリーや上限を使うのか

ケリー基準は「勝率と損益比が正確に分かっていて、ずっと変わらない」ことが前提です。実際の勝率や損益比は過去の成績からの推定で、ずれがあります。推定が高すぎると、フルケリーのつもりで実際には大きすぎるリスクを取ることになります。

そのため、ケリー基準をそのまま使わず 1/2 や 1/4 に減らす「分数ケリー」や、「1回のリスクは2%まで」のような上限を組み合わせる方法がよく使われます。勝率50%・R=2 の例では、1/2ケリー(12.5%)の期待成長率は約4.48%で、リスクを半分にしてもフルケリーの約76%の成長率が残ります。1/4ケリー(6.25%)では約2.66%です。

このツールの結果は「選んだ割合のケリー」と「上限」の小さい方です。初期値は 1/4ケリー・上限2% です。勝率40%・R=2 なら 1/4ケリーは 2.5%、上限2%の方が小さいので 2% になります。口座残高100万円・損切り20pips・米ドル/円なら、リスク額は20,000円、取引数量は 20,000円 ÷(20pips × 0.01円)= 100,000通貨です。

連敗とドローダウン

リスク率が大きいと、連敗したときの落ち込み(ドローダウン)も大きくなります。毎回残高の同じ割合を失う場合、10連敗後の残高は(1 − リスク率)の10乗です。

1回のリスク10連敗後の残高
1%90.4%
2%81.7%
5%59.9%
10%34.9%
25%5.6%

勝率40%でも10連敗は起こりえます。フルケリーの25%で10連敗すると残高は約5.6%まで減り、元に戻すには大きな利益が必要です。

勝率の推定は不確か

50回のトレードで勝率40%だったとしても、本当の勝率はそこから数ポイント上下している可能性があります(標準誤差は約7ポイント)。どのくらいの回数で勝率がどこまで分かるかは勝率の信頼区間とサンプル数で確かめられます。

たとえば勝率40%・R=2 と見積もってフルケリーの10%でトレードしても、本当の勝率が35%ならケリー基準は2.5%しかありません。このとき10%のリスクでの期待成長率は約−0.47%とマイナスになります。推定のずれに備えて小さめのリスク率を選ぶのが、分数ケリーを使う理由の一つです。

前提と注意

計算は、毎回の勝率と損益比が同じで、損切りは入力した幅で約定する、という単純化した前提です。スプレッド・手数料・スワップポイント・スリッページは含みません。複数のポジションを同時に持つと、合計のリスクは1つずつより大きくなります。

よくある質問

「最適なロット」が分かるのですか?
勝率と損益比が入力どおりで変わらない、という前提での理論値です。実際の成績はばらつくため、結果は将来の利益を約束するものではありません。比べるための目安として使ってください。
ポジションサイズ計算機とは何が違いますか?
ポジションサイズ計算機は「リスク率(許容損失)を自分で決めて数量を出す」ツールです。このツールは、そのリスク率を勝率と損益比から比べるところまでを扱います。
取引数量が0通貨になります。
選んだリスク率でのリスク額が、取引単位の刻み(例: 1,000通貨)で損切りしたときの損失に届いていません。刻みを小さくするか、損切り幅・口座残高を見直してください。

この計算ツールは、リスク率と取引数量の関係を確認するための目安です。実際の損益は、約定したレート・スプレッド・スワップポイント・手数料・取引単位の定義など各FX会社の条件や相場の状況で変わります。取引の前に、ご利用のFX会社の取引画面や公式情報で確認してください。

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