勝率と損益比(リスクリワード)から、1回のトレードで口座の何%までリスクを取るかを固定1%・2%とケリー基準(フル・1/2・1/4)で比べ、期待成長率・10連敗後の残高・取引数量を計算します。
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FX期待値計算機|勝率と損益比から1回あたりの期待値・損益分岐の勝率
- 公開日:2025/3/1
- 最終更新日:
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FXのトレードを何回も繰り返したとき、1回あたり平均でいくらの損益になるか(期待値)を、勝率・平均利益・平均損失から計算するツールです。損益分岐の勝率やプロフィットファクター、スプレッドなどのコストの影響もあわせて確認できます。期待値がプラスでも、利益を複利で積み上げる計算に損失やドローダウンを入れると結果が変わる点は、FX複利シミュレーションの注意点で解説しています。
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FXの期待値とは
期待値は「同じ条件のトレードをたくさん繰り返したときの、1回あたりの平均の損益」です。勝率が高くても負けたときの損失が大きければ期待値はマイナスになり、勝率が低くても勝ったときの利益が大きければプラスになります。勝率だけ、損益比だけでは良し悪しが決まらないため、両方を1つの数字にまとめて比べます。
期待値の計算式と例
期待値 = 勝率 × 平均利益 − (1 − 勝率)× 平均損失 − 1回あたりのコスト
平均損失はプラスの数で入れます。コスト(スプレッド・手数料)は、勝っても負けても毎回かかるものとして引きます。
例1: 勝率60%・平均利益50pips・平均損失30pips
0.6 × 50 − 0.4 × 30 = 30 − 12 = +18pips。100回繰り返すと平均で +1,800pips です。米ドル/円を1万通貨で取引するなら1pips=100円なので、1回あたり +1,800円 にあたります。
例2: 勝率40%・損益比1:2(利益60pips・損失30pips)
0.4 × 60 − 0.6 × 30 = 24 − 18 = +6pips。勝率は5割を下回っていますが、期待値はプラスです。
例3: 勝率60%・損益比1:1(利益30pips・損失30pips)
0.6 × 30 − 0.4 × 30 = 18 − 12 = +6pips。例2と同じ期待値でも、勝ち負けの並び方(連敗の起きやすさ)は違います。
損益分岐の勝率
期待値がちょうど0になる勝率が損益分岐の勝率です。コストがないときは次の式になります。
損益分岐の勝率 = 平均損失 ÷ (平均利益 + 平均損失)
| 損益比(利益÷損失) | 損益分岐の勝率 |
|---|---|
| 0.5(1:0.5) | 66.7% |
| 1(1:1) | 50% |
| 1.5(1:1.5) | 40% |
| 2(1:2) | 33.3% |
| 3(1:3) | 25% |
表の勝率ちょうどでは期待値は0で、プラスにはなりません。この勝率を上回れば期待値はプラス、下回ればマイナスです。例1(損益比 1:1.67)の損益分岐の勝率は 37.5% で、実際の勝率60%はそれを大きく上回っています。
コストの影響
1回あたりのコストを c とすると、損益分岐の勝率は(平均損失 + c)÷(平均利益 + 平均損失)に上がります。例1にスプレッドなど2pipsのコストを加えると、期待値は +18pips から +16pips に、損益分岐の勝率は 37.5% から 40% になります。利益幅の小さいトレードを何度も繰り返すほど、コストの割合は大きくなります。平均利益・平均損失を取引記録から出していて、すでにコストが含まれているなら、コストは0のままにしてください。
プロフィットファクターとR倍
プロフィットファクター(PF)は「利益の合計 ÷ 損失の合計」で、1より大きければ期待値はプラスです。例1では 30 ÷ 12 = 2.5 です。勝率100%のときは損失が0なので計算上は無限大になります。1回あたりのコストを入れた場合、このツールは「勝ちの利益からコストを引き、負けの損失にコストを足して」PFを計算します(そのためPFが1を上回ることと期待値がプラスになることが一致します)。
期待値を平均損失(1回の負けの大きさ=1R)で割った値が「R倍」です。例1は 18 ÷ 30 = 0.6R。pipsや円の大きさが違うトレード同士を比べるときに使えます。
期待値は平均。実際の結果はばらつく
期待値がプラスでも、少ない回数では結果が大きくぶれます。勝率60%でも、次の5回がすべて負けになる確率は 0.4の5乗 = 約1.0%、勝率40%なら 0.6の5乗 = 約7.8% です。回数が増えると、どこかで5連敗が起きる確率はさらに高くなります。取引記録から勝率を出すときも、回数が少ないと本当の勝率とのずれが大きくなります。どのくらいの回数が必要かは勝率の信頼性とサンプル数で確かめられます。
このツールは、勝率と平均損益がこの先も変わらないと仮定した計算です。相場の状況が変われば勝率も損益の大きさも変わります。
リスクリワード計算機との違い
リスクリワード計算機は、エントリー・利確・損切りの価格から1回のトレードの損益比を出すツールです。この期待値計算機は、取引記録の勝率と平均損益から「繰り返したときの平均」を出します。1回のトレード計画を立てるときはリスクリワード、手法全体を評価するときは期待値、と使い分けられます。
よくある質問
- 勝率60%・損益比1:1の期待値は?
- 損失を1とすると 0.6 × 1 − 0.4 × 1 = +0.2 で、1回あたり損失の0.2倍(0.2R)のプラスです。30pipsずつなら +6pips です。
- 90万円でFXをした場合の期待値はいくら?
- 期待値は資金の額ではなく、1回の損益の大きさで決まります。たとえば1回の損失を資金の2%(90万円なら18,000円)に決め、期待値が0.6Rの手法なら、1回あたりの期待値は 18,000円 × 0.6 = 10,800円 です。
- 勝率0%や100%も計算できますか?
- できます。勝率0%なら期待値は平均損失とコストのマイナス、勝率100%なら平均利益からコストを引いた値になります。
この計算ツールは、入力した勝率と平均損益から理論上の平均を計算する目安です。将来の損益を示すものではなく、実際の結果はトレードごとにばらつきます。取引の判断はご自身で行ってください。








